壱岐にまつわる話

壱岐の歴史や奇譚について勝手に述べるサイト

壱岐と亀の関わり

壱岐を車で巡っていると、至る所に「亀」が入った地名があることに気がつく。 代表的なものは「亀石」交差点や「亀ノ丘城」などだろう。 川辺で甲羅干ししていたり、道をのろのろと歩む亀などを壱岐では確かに良く見るが、地名に付くほど他の田舎より多い訳…

名馬スルスミの伝説

壱岐西部の小牧崎入口から田んぼ道に入ったところに、大きな天然石で作られた墓石がある。 墓石には大きな筆跡で「龍化の墓」とだけ書かれている。龍化(りゅうげ)とは馬の名前である。 なぜ馬の墓石が残っているかという話だが、この馬は龍と交わって伝説…

八本の折れ柱伝説

壱岐は国内最古の読み物「古事記」の中で、5番目に生まれた島と書かれている。壱岐島は「伊伎島」と書かれ、別名(神名)で「天一柱(あめのひとつばしら)」または「天比登都柱(あめのひとつばしら)」ともいう。 「天一柱」は天上と地上を結ぶ道を意味し…

長者原の竜伝説

壱岐島の最西端に長者原という岬がある。岬には長者原遺跡や左京鼻、はらほげ地蔵など多数の名所がある観光地だ。 ここに竜伝説がひとつある。 その昔、長者原に住む夫婦がいた。竜王への信仰心厚く、門松を竜宮に奉献していると竜宮の使いが現れ、竜宮へ招…

兵主神は中国の戦神だった

壱岐は神々の島と呼ばれている。それは神社庁登録の神社が150カ所以上島内に鎮座しているからである。 なぜそのような数の神社が存在するのかは別の話として、壱岐東部の芦辺町に国内でも珍しい神様を奉る神社がある。 その名を兵主神社(ひょうずじんじゃ)…

鬼から河童へ。壱岐のアマンシャグメ伝説

壱岐には鬼同様、河童伝説も多く残る。例えば湯ノ本の「河童の証文石」や安国寺の「河童の橋石」などが有名だ。 最も有名なのは「壱岐のアマンシャグメ」にまつわる河童伝説であろう。だが、この話は近年地元民から忘れさられている節がある。 「アマンシャ…

巨人デイが残した大穴伝説

壱岐には鬼伝説が多く残る。そのひとつが鬼の足跡だ。その昔、デイと言う大鬼が鯨をすくおうと足を踏ん張った際にできたのだという。 右の足跡は壱岐西部の牧崎公園、左の足跡は壱岐北部の辰の島にある。牧崎公園の足跡は高さ30M、周囲110Mあり日本百名洞に…

太郎礫・次郎礫について

長崎県壱岐市に伝わる鬼伝説のひとつ「太郎礫・次郎礫(たろうつぶて・じろうつぶて)」。 その昔、壱岐を支配していた鬼・悪毒王(あくどこお)を筑紫の武者・百合若大臣(ゆりわかだいじん)が退治しに来た際、応戦した鬼の太郎と次郎が投げた(投げようと…